日本画の買取相場とは?少しでも高く買い取ってもらう方法をご紹介!

公開日:2024/04/15   最終更新日:2024/05/08

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日本画の買取相場は作品の種類や状態、作者などさまざまな要素によって異なります。しかし、知識を深めることで、買取価格を上げる方法があるのです。この記事では、具体的な買取相場や高額買取のコツについて解説します。所有している日本画をより高く売るためのヒントを提供するので、ぜひご覧ください。

そもそも日本画とは?

日本の美術史において、日本画は独自の文化と芸術表現を築き上げてきました。

その起源は古く、千数百年にわたる歴史をもちます。日本画とは、日本の伝統的な絵画様式を指し、その特徴は素材と技法にあります。一般的に、絹や紙を基底材とし、天然の絵具や箔(はく)、泥などを用いて描くのです。

また、膠(にかわ)や筆(ふで)・刷毛(はけ)などの道具も重要な役割を果たします。

日本画の歴史と発展

日本画の歴史は古く、奈良時代や平安時代にまで遡ります。

当時は、中国や朝鮮からの影響を受けながらも、独自の絵画様式が発展しました。しかし、日本画という概念が明確になるのは明治時代以降です。西洋からの絵画技法や視点が導入される中で、日本画という呼称が生まれ、日本独自の絵画表現と西洋の影響との融合が進んでいきました。

日本画の特徴的な材料と技法

日本画の特徴的な材料には、絹や紙、墨、岩絵具、胡粉、染料などがあります。

これらの天然素材を使用することで、独特の質感や色彩を生み出せるのです。また、膠を接着材として使用し、箔や泥を取り入れるなど、多彩な技法が存在します。さらに、筆や刷毛を用いることで、線描や彩色に特徴的な表現を実現するのです。

日本画の買取相場

日本画の買取相場は、作品の価値や需要、状態などによって異なります。

ときには、作者の名前だけでなく、作品自体のテーマや表現方法が買取価格に影響を与えることもあるのです。ここでは、日本画の買取相場について見ていきましょう。

有名作家作品の買取価格

有名作家による作品は、その作者の知名度や評価によって価値が左右されます。

たとえば、今野忠一による「浅間」の作品は、12万円から15万円程度の買取相場が見込まれるのです。また、後藤純男の「春映富士」なら、25万円から30万円程度が基準とされています。

これらの価格は、作者の知名度や作品の人気によってさらに変動することがあるので、気を付けましょう。

テーマや表現方法の影響

日本画の買取価格は、作者だけでなく、テーマや表現方法によっても大きく異なります。

たとえば、福田平八郎による「蛙」は、15万円から20万円程度の買取相場が期待できるのです。この作品は、美しい水の描写で知られる福田平八郎によって描かれたものであり、その繊細な表現が評価されています。

版画作品の買取相場

版画作品も日本画のひとつのジャンルであり、貴重な作品は高額で取引されることがあります。

たとえば、「東山魁夷」のリトグラフである「月の出」は、1枚あたり20万円前後の買取相場が見込まれます。版画は限定された枚数で作られることが多く、その希少性から高い価値が付けられるのです。

日本画の買取価格をアップさせる秘訣

日本画の買取価格をアップさせるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

ここでは、買取価格を引き上げるための秘訣について解説していきます。

作品の状態を整える

日本画を買取してもらう際には、作品の状態が非常に重要です。

傷や汚れがある作品は買取価格が下がってしまうことがあるので、事前に専門家による修復やクリーニングを行うことで、作品の魅力を引き出し、価値を高めることができます。

正確な情報を提供する

買取業者に対しては、作品の正確な情報を提供することが大切です。

作家名や作品名、制作年などの情報が明確になっているほど、買取価格を適正に査定してもらえる可能性が高まります。また、作品に関する詳細な情報や歴史的な背景なども共有することで、買取価格がアップすることがあるのです。

買取業者を比較する

複数の買取業者に査定を依頼し、その価格を比較することも重要です。

買取業者によって査定基準や価格設定が異なることがあるので、複数の業者の査定結果を比較することで、より高い買取価格を得ることができるかもしれません。

作品の魅力をアピールする

買取業者に作品を買取してもらう際には、その作品の魅力を充分にアピールすることが重要です。

作品の特徴や背景、制作意図などをわかりやすく伝えることで、買取業者が作品の価値を正しく評価し、高額な買取価格を提示してくれる可能性が高まります。

査定のプロセスを理解する

買取業者の査定プロセスや基準を理解することも、買取価格をアップさせるためには重要です。

査定の際にどのような点が重視されるのか、どのような基準で価格が設定されるのかを理解し、それに沿った情報提供や作品の準備を行うことで、査定結果をよい方向に導けるでしょう。

まとめ

日本画は日本の伝統的な絵画であり、買取相場は作家や作品の状態によって異なります。買取価格を上げるためには、作品の状態を整え、正確な情報を提供し、複数の買取業者を比較することが重要です。また、作品の魅力をアピールし、査定プロセスを理解することも必要です。美術品買取においては、これらのポイントを押さえることで、満足のいく取引が実現します。

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