古美術品ってなに?骨董品との違いについても解説
古美術品と骨董品は、どちらも古い時代の品々を指しますが、意味合いや価値には微妙な違いがあります。一般的に、古美術品は主に美術的価値が高いものを指し、骨董品は古い時代に作られた道具や家具、日用品など、実用性と歴史的価値をもつ品々を指します。本記事では、両者の違いやそれぞれの魅力について迫っていきましょう。
古美術品とは
古美術品とは、古い時代に作られた陶磁器や書画、彫刻、調度品、茶道具などの美術的価値の高い品々を指します。一般的な骨董品に比べ、古美術品はその美術的な鑑賞価値がとくに際立っているのが特徴です。骨董品は、日用品や実用的な道具である場合が多い一方で、古美術品は美的観点から評価され、芸術作品としての側面が強調されています。
古美術品の認識が広まった背景
古美術という言葉が広く使われるようになったのは、第二次世界大戦後です。戦後、日本にヨーロッパをはじめとする西洋諸国から美術品が多く持ち込まれ、その影響を受けて日本国内でも美術品への関心が高まりました。
これにより、日本の美術品も多様化し、古美術品としての認識が広がったのです。
時代を超えて人々を魅了する古美術品
現在、古美術品は美術館や博物館で展示され、多くの人々がその美しさを鑑賞しています。展示だけではなく、個人で古美術品を購入し、収集を楽しむ愛好家も少なくありません。
古美術品を手に入れると、歴史や文化を身近に感じられるため、コレクターたちは美しさや希少性に価値を見出しています。歴史と芸術が融合した古美術品は、現代においても高い人気を誇り、コレクションとしての価値も年々高まっています。
骨董品について
骨董品とは、古い時代に作られた工芸品や美術品のなかで、とくに希少価値が高いものを指します。以下では、日本とアメリカの定義の違いやアンティークとの違いに触れながら、骨董品の特徴を紹介します。
日本とアメリカで異なる骨董品の定義
アメリカでは1934年に制定された通商関税法により、骨董品は「製造から100年以上経過した手工芸品や工芸品、美術品」と定義されています。日本ではアメリカほど厳密な年数の制約はなく、数十年前に作られた品々も骨董品と呼ばれるケースが一般的です。
なお、日本での骨董品には、家具や道具、茶道具などの実用品が多く含まれます。これらは単なる古い物としての価値だけではなく、歴史的背景や時代特有の技術、職人の手仕事が反映されている点が評価されます。そのため、骨董品を手にすることは、その時代に生きた人々の生活や文化を感じられる一種のタイムカプセルともいえるのです。
アンティークと骨董品の違い
骨董品という言葉には、時代を超えて大切にされてきた品々に対する愛着や敬意が込められており、単なる古い物ではないという意味合いが強調されます。古美術品が主に美的価値を評価されるのに対して、骨董品は実用的な価値や歴史的意義も重要視されるのが特徴です。
ちなみにアンティークという言葉も、骨董品を意味するラテン語のantiquus(アンティクウス)に由来しており、同じように100年以上経過した品々を指す場合が多いです。しかし、アンティーク品も日本では必ずしも年数に厳密な制限があるわけではなく、古い時代の希少な物や価値の高い物が広く骨董品として扱われています。骨董市やオークションなどでこれらの品々が取引され、多くの愛好家が歴史の香りを感じながら収集や鑑賞を楽しんでいるのです。
共通する2つの魅力
古美術品と骨董品には共通する2つの大きな魅力があります。以下で解説します。
現代にはない独特の美しさと希少価値を持っている
古美術品や骨董品の品々は、長い年月を経て現代にまで伝わってきたものであり、その間、多くの人々の手を経て大切にされてきました。時代の移り変わりを見つめてきた物は、単なる装飾品や道具を超え、歴史の証人のような役割を果たしています。
ちょっとした傷や汚れは、その品が辿ってきた長い時間の証であり、痕跡に込められたストーリーを想像する楽しさがあるでしょう。時代背景や作り手の思い、過去の持ち主の生活を思い浮かべると、品物の価値はさらに深まります。
唯一無二の存在である
一般的に、古美術品や骨董品はまったく同じものはひとつとして存在せず、それぞれが異なる歴史を持っている事実に、ロマンを感じる人も少なくありません。古美術品や骨董品のなかには、100年以上の時を経てなお存在しているものも多くあります。ときの流れにともない、サビや変色が現れる場合もありますが、経年変化もまた、新たな魅力を発揮し続けています。
これからの未来においても、古美術品や骨董品は美しさを維持しながら、時代を超えて存在し続けるでしょう。
処分ではなく買取依頼を
もし、古美術品や骨董品を所有し、不要だと感じた場合には、ただ処分するのではなく、美術品買取業者に依頼するのが賢明です。プロの目で正確に査定を行い、古美術品や骨董品の価値を適切に評価してくれるため、大切に受け継いできた品を無駄にすることなく、新たな持ち主へと引き継ぎができます。
まとめ
古美術品と骨董品は、どちらも時代を超えて現代に受け継がれてきた貴重な品々であり、美しさと希少価値を兼ね備えています。長い年月を経てきた品々には、歴史や文化が刻まれており、独特な魅力は現代のものにはない感動を与えてくれるでしょう。また、一点物というロマンも多くの人々を惹きつけます。もし、古美術品や骨董品を手放す場合には、プロの美術品買取業者に査定を依頼し、価値を正しく評価してもらうことをおすすめします。